<安土桃山文化>
・安土桃山文化のポイント=金持ち趣味。

A 大名の文化
 1 
城郭建築
(山城→平城)

・城郭は山城から平野に下りて平山城、平城となる。平山城は見栄えがよいので多かっ た。

    領内統治の拠点、交通の要所
      ex)安土城、伏見城、大坂城、聚楽第、姫路城 

伏見 城=伏見区桃山。1594年、秀吉の邸宅として築城。秀吉の京都の本拠。秀吉の死後に家康のものとなり、1623年に破壊。建物は二条城、大徳寺、西本願寺、竹生島に移される。これが桃山にあっ たため、安土桃山時代の名がつく。
大坂城は1583年に築城。3年かかる。
聚楽第は1586年に着工。後陽成天皇の行幸を仰ぐために造られた。1588年に行幸は実現。 1591年、秀次のものとなり、1595年、秀次を滅ぼした後に破壊される。建 物は西本願寺飛雲閣、大徳寺唐門に残るとされる
・多くの城が造られたが、明治維新の時にほとんどが解体された。現存の国宝天守閣は4つ。彦根城は遅い。犬山城は小さい。松本城はまだ戦国期。姫路城が縄 張りを残しており世界遺産。
姫路城は池田輝政が関ヶ原の戦の後に拡張したもの。現在の ものは1610年にできる。天守そばまで行っても近寄れない構造。残念ながら御殿がない。二条城は御殿はあるが天守はない。
・両方あったのは名古屋城。離宮とされたので解体されなかった。1609年に着工したものなので、そっくり残っていれば世界遺産候補だった。昭和初めに一 般開放され、太い通し柱が貫いていたと言う。御殿の障壁画は近世美術の粋とされる。昭和20年3月の空襲で焼失したが、障壁画は疎開していて無事で重文に なっている。

    cf)都久夫須麻神社本殿(伏見城遺構)、西本願寺飛雲閣、大徳寺唐門(伝聚 楽第遺構)

 2 障壁画
Q1 御殿内部では、主君を大きく見せるためにどのような工夫がされているのか?。

A1 柱間隔を奥に行くほど狭くとる逆遠近法を用いることで、主君を大きく見せる錯覚を呼ぶ。

・大画面の障壁画も、奥を大きく見せる効果がある。

    =濃絵(金碧障壁画)
濃絵 は余白は金銀を使い、絵は金銀や群青、緑青の濃い絵具を盛り上がるように厚塗りして描いたもの。強い印象を与えることをねらう。

     狩野派(永徳、山楽) ex)「唐獅子図屏風」
「唐 獅子図屏風」は2メートル20センチもある大きなもの。いっぱいに獅子を描くのはきわめて大胆な構図。

     水墨画=海北友松、長谷川等伯 ex)「松林図屏風」

       cf)「洛中洛外図屏風」
・風俗を描くものが登場したのも特色。次の浮世絵につながってゆく。

 3 侘び茶
    千利休により大成(茶室)→大名、豪商に受容

・千利休は茶の宗匠として秀吉に可愛がられる。草庵の茶を大成させ、狭い茶室で飲む形態を案出。金持ち趣味に反発。躙 り口は、秀吉をひれ伏せさせるために考えたものとされる。
・大徳寺山門に自分の像を祀り、その下を秀吉を歩かせたとして自刃を命じられる。茶室の中で涙の茶杓を作って腹を切る。この置き方ではないといって腸を自 在に掛けたとされる。

     cf)北野大茶会
・北野に1500以上の茶屋をこしらえて大茶会。秀吉自ら800人に茶を点てる。茶は 身分を超えたつながりを作る。

     ex)妙喜庵待庵
・茶室は四畳半からスタートした。利休が侘茶を完成すると、三畳や二畳の茶室ができ る。

Q2 狭い茶室で唐物を飾り、圧迫感をなくすように作られたものは何か?。

A2 床の間である。唐物を飾る押板が元であるが、二畳の空間だと畳の床にした方がつながりが出てくる。

B 庶民文化の高揚
  
 歌舞伎踊
(出雲阿国によ る)

・異様な風体を「傾く」といった。京都で出雲阿国が異様な風体で踊りを始め、歌舞伎踊りと命名。全国の遊女がこ れを真似た。阿国は出雲大社の巫女と称し、小歌を歌って踊りを踊って見せていた。やや子踊りから念仏踊りに進化させ、ここから歌舞伎踊りを始める。

    cf)浄瑠璃、隆達節
・浄瑠璃は語り物。「浄瑠璃姫物語」が好評だったので、この名が出た。節にあわせて語 るもので、後には三味線伴奏がつく。
・隆逹節は堺の薬屋が節付けした小歌。509首あり、恋の歌が多い。

    cf)小袖
・小袖はもともとは下着で、袖口の狭い着物。この上に広袖という上着を着ていたが、小 袖を重ね着するようになって広袖が省略された。小袖が着物として一般化する。振袖は小袖の袖丈が長くなったもの。

C 西洋文化の流入=南蛮文化
    ex)カッパ、ジュバン、ラシャ、カルタ、パン、カステラ
   活字印刷術(ワリニャーニ)
    cf)キリシタン版の印刷「どちりな・きりしたん」


・西洋の活字印刷術により島原半島でキリシタン版が始まる。天草版「平家物語」「伊曽保物語」が刊行される。

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